モクネットは秋田県二ツ井町の地域おこしを目的に、地元の秋田スギの規格材を産地直結で供給する事業協同組合です。木材供給事業だけでなく、都市部の住まい手に木材産地のことを知ってもらうための運動や、地元でのまちづくり活動なども展開しています。代表の加藤長光は2004年より二ツ井町議会議員でもあります。このサイトでは、モクネットの木材供給だけにとどまらないさまざまな活動のご紹介をします。


組合概要
名称: モクネット事業協同組合
設立: 1990年
業種: 米代川流域の秋田スギ並材の産地直結供給
組合員: 加藤長光(理事)、藤田廣実(理事)、松岡茂和(理事)、菅原隆文(理事)、岩沢信夫(理事)、光島善正(員外理事)
代表理事: 加藤長光
住所: 〒018-3143 秋田県山本郡二ッ井町字太田面12番地3
fax: 0185-73-5856
e-mail: mokunet@shirakami.or.jp


基本理念
自立した「ここらしい地域づくり」をめざす。
秋田スギの産地にふさわしい、木の家・まちなみづくりで「誇れるふるさと」をつくる。
地元の資源や知恵を活かした「小さなものづくり」を広げて地域内の経済をうまくまわしていく。 (経済とは、ここで食べて行くための仕組みのことです)




【モクネット運動の誕生】

モクネットの歩みをわかりやすく解説したマンガ「時代にいどむ先駆者たち」を、掲載元である新建ハウジングの許可を得て、転載しました。併せてご覧ください。
 
モクネット誕生の発端となったのは、天然秋田スギの枯渇により、営林署主導の林業、それに連なる製材業など、商工業がすたれ、町がどんどんさびれ、荒れていくことに対する、商工会青年部メンバーの危機感でした。1986年、青年部メンバーは商工会の林材・工業振興ビジョンに「林業が衰退したとはいえ秋田スギが地元の資源であることにはかわりない。それをどのように活かしたら、地域の立て直しができるのだろうか」と書き、まちづくり運動がはじまりました。

そのように危機感をもったメンバーが、東京・生活クラブの生協運動を通して都市生活者や設計士と出会ったことがきっかけとなって、山と都市とでいっしょに森林問題を考える勉強会「森林問題を考える会〜ネットワーク21」が1987年に始まりました。意識を共有していくうちに「秋田スギでつくった生活道具を都市部で使ってもらいたい、使いたい」という希望が生まれ、それを実現するまちおこし会社として(株)「木創」が発足。まずは秋田スギを使った米びつの製造販売がその皮切りとなりました。

10年間続いた運動で産地と都市の双方でたどりついた結論は「秋田スギの並材を活かした家づくり」を進めることが、林業・産地を再生するということでした。その運動を通して、問題や課題を具体的に解決していく手段のひとつとして、米代川流域の秋田スギ材を都市の家づくりに使ってもらうための秋田スギの産地直結のシステムをつくるためにモクネット事業協同組合が1990年に誕生したのです。


【外へ・・・都市に秋田スギを】

モクネット事業協同組合は、秋田スギを出す林業、それを柱や板材に挽く製材所、材を自然乾燥させておくストックヤードなど、リスクと役割を分散させる形で動いています。都市とのつなぎ役をするのが代表理事の加藤長光で、都市には、秋田スギを活かした真壁・木組の家づくりをする設計士や大工、そして産地に思いを馳せることにできる家に住みたいと願う住まい手がいます。また木材流通以外にも、都市の人に山や林業を知ってもらうための啓蒙活動として、植林ツアー、産地見学なども随時開催しています。

ゆるやかなつながりと信頼関係をベースにしたこのしくみはよく機能し、約20年の運動を通して都市を中心に400棟以上の秋田スギでの木の家づくりに関わり、木材供給の先進事例に何度も紹介されました。2000年にはモクネット運動が林野庁長官賞を受賞。また、職人がつくる木の家ネットNPO法人緑の列島ネットワークといった、国産材を使った木の家づくりをサポートするインターネット等を使った全国的な国産材を使う木の家づくり運動のたちあげ、伝統構法・木組みの家づくりをしたいという若い大工を育成する「大工塾」開講にもかかわり、全国各地域との横のつながりも広がっています。


【これから・・・二ツ井のまちづくり】

二ツ井町町営住宅
 
都市の人たちが林業や木材産地の問題を理解し、その解決のために、家づくりに秋田スギを供給するモクネットの事業と運動はある程度広がったのですが、(株)木創、モクネット事業協同組合の発足以前からの課題であった「秋田スギを活かした自立する地域づくり」は、なかなか進んでいません。地元の二ツ井をなんとかしたい、という本来の思いで、99年頃から、原点にたちかえって、まちづくりの活動により力を入れています。

まずは「二ツ井にこそ、秋田スギの産地らしい木の家があっていいのでは?」ということで、1999年に二ツ井町では、モクネット材も使った町営住宅ができました。まちなみは家なみの集まり、そして家なみは家の集まりです。同じ杉の産地である山形県金山町のように、町全体が「秋田スギの町らしい」顔をもつことができます。それは町の基幹産業である林材業や家づくりに関わる業種の振興につながるだけでなく、住民の誇りと心のよりどころとなり、美しいまちなみが景観として人々を惹き付ける観光資源にもなり得ます。

また、秋田スギ材の供給事業と、本来の活動である地域再生のまちづくり運動として、種梅地区での民家再生、里山の知恵の再発見、まちづくりをになう人育てをするきみまち塾の開講など、まちづくり運動をになうNPOモクネットが2003年に発足(代表 桜庭富男)。地元二ツ井をはじめとして、能代、大館、秋田市などで、フォーラムなどを開催してきています。一方でモクネット代表理事の加藤長光は、より自立した地域づくりを実現するために、2004年1月より二ツ井町議会議員としても活動。秋田県内外の各地で、家づくりを通しての地域再生についての講演も行っています。

加藤から一言

モクネット代表理事 加藤長光
 
モクネットのことは、木材供給(販売)事業から見ると分かりづらいようです。全国的な木の家づくりやまちづくり運動の視点から見ると分かり易いのではないでしょうか。モクネットは、まちづくり運動からはじまり、地域の問題や課題を解決する手段の一つとして、秋田スギの木工品づくりや住宅部材の供給事業が後からついてきました。

※運動とは、問題などを解決していくためのプロセスのことをいいます。


   
 
モクネットの歩み 1 2 3 4 5
モクネットが考える人のつながり
モクネットが学ぶ知恵
 
木材振興に新たな息吹〜首都圏へ秋田スギの住宅
財)木味総合情報センター主催の国産材流通システム優良事例コンクールで優秀賞
第5回国産材供給システム優良事例コンクールで林野庁長官賞を受賞
大工塾で学んだ若き職人たちの活躍
 
職人がつくる木の家ネット
NPO法人緑の列島ネットワーク
 
 

モクネットとは?(平成13年度経済産業省ヒアリングにこたえて)
産直型住宅運動の形成と持続化プロセスについての一考察 (名古屋大学 涌田 幸宏)
NPOとは?(平成13年度経済産業省資料より抜粋)
 
 
     
▲このページの先頭へ   最終更新日:2005.03.03
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