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モクネットの理念(4)  


モクネットがやろうとしていることは
目新しいことではありません
「温故知新」で
昔ながらの知恵に学んでいます。
 
モクネットの理念
1. 山が見える、木の家づくり
2. モクネットの規格材
3. モクネットが考える人のつながり
4. モクネットが学ぶ知恵
 
   
 
 
 
先人がのこしてくれた、まっすぐのびた天然秋田杉  
   
 モクネットは、米代川流域を視野に入れた自然と共生する地域循環型社会をめざしています。それはなにも新しいことではなく、ちょっと前まであたりまえにあった地域社会の中でひとりひとりが担っていた役割や生活習慣、歴史や文化の中にある伝統的な知恵です。未来へつなげていくために過去をふりかえれば、いろいろなことに気がつかされますし、二ッ井の可能性がたくさん見えてきます。温故知新を先人に学びます。ふるさとを再生するためにモクネットが学び、大切に思う三つの知恵をご紹介します。



 
 
江戸時代の林政改革で現場で指揮をとった山役人、賀藤景林

 
   
 秋田藩の林政は、持続的な近代林業のあり方として、国際的にも高い評価を受けています。 秋田藩にとって秋田杉は、鉱物や米と並んで、重要な輸出品でした。お金に換えるだけでなく、幕府からの命令に応じて用立てたり、いざという時に伐り出したりできるように、留山制度をつくって民間で勝手に伐ることは厳しく禁じ、伐採と植林とをかなり計画的に実行していました。

 すべてを藩で統制していた昔に戻ることはできませんが、伐りすぎないバランスをそこに学ぶことはできるのではないでしょうか。うまくバランスを保っていたからこそ、明治維新以降、高度成長の頃まで、米代川流域は天然秋田杉で潤っていられたのです。それを伐り尽くしてしまった現代人を、先人はなんと見ているでしょうか。

 天然秋田杉の枯渇や林業の衰退、地域の衰退を見ていると、現代の森づくり、平成の林政改革を真剣に考える時が来ていると思い知らされます。




 
 ちょっと前まで、田舎の暮らしに現金はそれほど多く必要ではありませんでした。食べ物はおおよそ自給自足にちかく、家や生活道具の材料は裏山の木や草や土などでまかない、エネルギー源は薪か炭、乗り物や動力源は馬...。それだけ、自然の四季折々の恵みに生かされ、共生し、調和して生きていたのです。

 もちろん、それなりに手間のかかる暮らしで、今ほどなんでも便利で快適にというわけにはいきません。が、ほとんどすべてのものにお金がかかり、そのお金を稼ぐために自分の時間を切り売りしてあくせくしなければならない現代人は、昔の人とくらべて心が豊かでしょうか。

 大きく成長した木材の特性を生かした地域性にねざした家づくりや間伐材の使い道、エネルギーとしての薪炭など、環境との共生や調和を考える資源循環型社会のためのヒントが、里山のくらしの中には沢山あります 。

里山ぐらしの知恵 についてはこちら


 
里山を学ぶ拠点をして再生利用される可能性のある、種梅の民家。  
   



 
 
伝統的構法を学び合う場「大工塾」には毎月全国から若い大工などが集まる  
   
 
「大工塾」での構造実験。木造建築について実証的に理解を深めるのも会の目的のひとつ  
   
 昔ながらの大工・棟梁は、地域や景観に溶け込む家づくりをしていました。木の性質をよく見て適材適所で施工する伝統的な技術や各種の職人とのつながりを持っていました。構造に金物を使わずに、木を複雑なパズルのようにして組み上げ、二代三代と住み継ぐ家を建てていました。

 今は、工期の短縮で経済効率をあげるために、簡略化し、金物などで補う在来構法や大壁工法が主流であり、さらに簡単に組み立てるパネル工法や2×4工法さえ外国から入ってきています。施工する人にとっては便利で楽かもしれませんが、住み継いで行く人にとってはどうでしょうか。

 今ならまだ、伝統的な技術を持つ大工・棟梁がいます。簡略化した構法に慣れ、失われつつある伝統的な技術を次の世代に伝えていけるかどうかの分水嶺に差し掛かっているのです。モクネットでは「職人がつくる木の家」のホームページたちあげや若い大工や設計士のための「大工塾」などを支援しています。




 
 
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(c)モクネット事業協同組合   最終更新日:2001.03.31
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