top > そしてモクネット > 長い時間をかけて地元へもどる
上の階層へ戻る 前のページへ 次のページへ
       
 
モクネットの歩み(4)  


モクネット事業協同組合 
代表理事 加藤長光
 
モクネットの歩み
1986  商工会ビジョン
1988  (株)木創の設立
1990  モクネット事業協同組合の設立
1999  町営住宅きみまちハウス竣工
2000  林野庁長官賞受賞
 
   
 
 












 もともと町おこしのために生まれたのが、株式会社木創、そしてモクネット事業協同組合でした。行政や業界からの依頼もあり、地元の林材業の活路を求める具体的手段の一つとして、木工品や住宅を首都圏をはじめとした「外」に向けて供給してきましたが、町おこしそのものには直接的には関われずにいました。

 モクネットの組合が都市へ向かっていた10年間、町はどうなっていたのか。行政や業界による「木材の町としての活性化策」は手着かずのままで、木の町といいながら木の家も見あたらない現状がつづいていた。木材関連の事業所や商店は閉鎖や廃業が相次ぎ、街並みは歯が抜け落ちたように荒れ、町の衰えの進む様子が誰の目にも明らかになってきました。

 いっしょに商工会ビジョンをつくり、モクネットが外に向けて活動していくことを支援してきてくれた仲間たちからは、モクネット運動の理念や都市とのつながりの中でつちかってきた知恵を活かし、地元で運動できるような方向を求められてきました。



 


おかえりなさい!
 しかし、事業は100%外向けの仕組みになっていましたから、地元の大方の人たちはモクネットのことを知らないし、モクネット運動への理解も少ない。地元での運動を本当は願っている仲間たちにしても、仕事や地域性から来るのしがらみがあり、具体的に動くには、かなりのリスクが伴う状況でした。

 そんな中、仲間たちは町や商工会主催の工業・木材関連のビジョンづくり、都市の人たちが参加する森の学校などへの協力、林野庁・県事業の木材を活かした家づくりやまちづくりのセミナーの開催などを通して、少しずつですがモクネット運動が地元で理解されるために、それぞれにできることを役割を分担して進めました。

 結果的にはそれが、林業を生かしたまちづくり、地域材を活かした木の家づくりへと進んできています。地域おこしがもともとの願いでスタートしたモクネットにとっては、とてもうれしいことです。



 
 【実例1】 白神郷土の森

 二ッ井町北部に位置する世界遺産「白神山地」に隣接する、山小屋風の休憩所です。木組みの伝統的構法、二ッ井の地場産材・自然素材である秋田杉とゼオライトをふんだんに使っています。

 また、ソーラーパネルやガスボンベを再利用した安保式薪ストーブなどを備え、そこにある自然を生かして最低限のエネルギーをまかなえる山小屋となっています。

 
 
ブナの明るい森の中にある山小屋  
   
 

1階の床が高くあがっているつくり

 
   
 
無垢の木いっぱいの町営住宅の住み心地は?  
   




 
 【実例2】 町営住宅・きみまちハウス

 秋田杉の産地でありながら木材の見える木造住宅の少ない二ッ井に、1999年、はじめて秋田杉の見える木造の町営住宅が建ちました。

 節のある並材をバランス良くふんだんに使い、調湿作用や断熱効果などと木目の自然な優しさ、素足の感触などもを活かし、木の見える住まいのよさを提案しています。二ッ井の大工職人が、金物の使用を極力抑え、木組みの伝統的構法を活かして施工しました。

 また、床下の調湿に二ツ井産の天然鉱石・ゼオライト、建具には地元の桜庭木工所などが造林杉で製作したものを使っています。

 
 
杉の香りに包まれた家  
   
 

木の家がつくりだす家並み

 
   
 
 
 
0: top 1: 今、山はどうなっているの? | 2: 二ツ井再発見 | 3: 米代川流域の歴史
4: いのちはめぐる | 5: 未来への構想 | 6: そしてモクネット

(c)モクネット事業協同組合   最終更新日:2001.03.31
上の階層へ戻る 前のページへ 次のページへ