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都市側の思い 


モクネット住宅相談室
丸橋かほる(埼玉県狭山市)
 
山のために町でできること、ないかしら・・・。
 
   
 
 
   はじめて二ッ井を訪れたのは、86年に生活クラブ生協が主催した「きみまち阪フォーラム」の時です。

 その前から山のことは気になっていたので、天然秋田杉学術参考林、製材所などを訪れ、産地の人と農林業をともに考える催しという内容に興味をもち、参加してみたのです。



 
    二ッ井は林業の町、と聞いて出かけていったのに、正直に言って、町には木の家がほとんどなく生産する人が木を大切にしているように思えない、山も手入れが行き届かず荒れている、というのが第一印象でした。

 ところが、フォーラムで出会った地元の人たちに話を聞いていくと、山の問題の根深さを思い知らされると同時に、これは山だけの問題じゃない、都市の側にも責任がある、ということも感じはじめました。



 

「森林問題を考える会」ネットワーク21、10年間の議題
1
国内林業の実態を考える
2
木と共に生きる町・村づくり
3
木材流通の現状
4
地域の緑の保全
5
産直住宅を考える
6
地場の木を生かす
7
くらしの中の木
8
都市計画とは?
9
職人さんの話を聞く
10
私の考える家づくり
 なんとかしたい、でも一人では何もできない。 そんな思いでいたところ、87年に埼玉で催された生活クラブ生協の「いきいきまつり」に二ッ井町が出店する、というので、そこに集まった仲間たちに声をかけ、産地の人といっしょに勉強会をはじめないか、ともちかけてみました。これが「 森林問題を考える会・ネットワーク21」のきっかけです。



 
 
生活クラブ生協のお母さんたちなどが熱心に山や木、家づくりの問題に取り組む  
   
  さっそく第一回の会合をもちました。勉強会は1年に2度、 二ッ井町からは商工会のメンバーや今のモクネットの加藤さん、役場の人たち、 都市の側からは、生協のメンバーや設計士の丹呉さん、大工さん、材木屋さんなどが出席し、メンバーの変遷がありながらも、1回ごとにゲストを呼んで話をきく形で、10年間続きました。

 その中から、山の問題は今の住宅に大分原因があるのではないか、木を活かした家づくりをすることこそが山を守ることにつながるのではなどと、大分いろいろなことが見えてきました。




 
 
「ネットワーク21」で、生協のおまつりに出店。積木で遊ぶこどもたち  
   
 会を重ねるうちに、自分たちの手で産直の家づくりができないだろうか、という考えが自然とでてきました。これが、都市と山とを結ぶ「モクネット運動」です。発想の順序としては「いい家をつくりたいから産直で木をまかなおう」というよりは、「山の問題を考えると、どうしても産直の家づくりに至る」という感じでした。「山より」の発想なんですね。

 この運動に産地側から材を提供する「モクネット事業協同組合」が発足し、私自身も都市側で「モクネット住宅相談室」という看板を掲げて、生活クラブ生協のメンバーや周りの人たちの住まいづくりの相談にのってきています。
 
 
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(c)モクネット事業協同組合   最終更新日:2001.03.31
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