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二ッ井町仁鮒の、故・金野伍助さん宅に伝わる「秋田杣子(そまこ)造材之図」をご紹介します。現在は秋田県立美術館の所蔵となっています。
機械化されていない当時の、山の伐採から運材まで一通りの作業が、具体的に描かれています。
制作時代は明らかではありませんが、山で製材をしているところから、能代で機械製材が始まる前、つまり明治中期以前の作業形態と思われます。
夏から秋にかけて伐採・製材、冬に雪を利用して山を下ろし、雪解け水を利用して筏流し・・・。便利な機械はなくとも、人の知恵と工夫で循環する四季の恵みをうまく活かしていたことがよく分かります。
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雪が融けるとまず、親方と山子がいち早く飯場づくりのために山にあがります。 |
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里から離れているので、泊まりこみで働きます。その小屋を「飯場」と言います。飯場ができると鍋釜、布団を運び込み、山の神様に無事と加護を祈願して仕事始め、となります。
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まず、伐る位置にめやすとなる印をつけ、倒す方向に直径の3分の1ほど「受け口」を切り、楔をかませます。
そして、受け口の反対側の、少し上の高さのところを伐りこんでいって、倒します。 |
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昔は重い丸太のままでは里に下ろさず、ある程度の製材を山で行っていました。そのためにまず、杉皮をはいでいます。これは小屋の屋根葺きなどに利用されました。 |
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皮をはいだ丸太を、扱いやすい寸法に大鋸で「玉切り」した後、なたで板に割っていきます。
ここでは、屋根や桶に使う「小羽」にしています。 |
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小羽ぐらいならば、背負って里に下げることができるので、小羽づくりは夏の間にしてしまいます。 |
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玉切りした丸太に墨を引き、角材をとっています。ある程度までは鉈で割り、手斧で削って仕上げていきます。 |
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寸甫(すんぽ)割といって、割るだけの製材法です。木の断面を「みかん」のふさのように割るので「みかん割」ともいいます。杉は目がまっすぐ通っているので、他の木と比べて割るのが容易です。 |
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