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天然杉は伐り尽くしてしまいましたが、流域の山には、戦後から1万ha
造林時代にかけて植えられた、どこの産地にでもあるような「普通の造林杉」がまもなく40-50年生となり、伐期を迎えようとしています。普通の杉、しかも若い杉ですから、天然杉のような高価な天井板や75年生以上からとれるような芯去りの柱などはのぞめません。それでも、芯持ちの柱材ならば、取れます。
もう天然杉がなくなったことを悔やんでばかりはいられません。大きな目で見て、今を造林杉への「転換期」ととらえ直してみてはどうでしょうか。天然杉の産地であったという伝統を活かすのであれば、今の造林杉を80年-100年以上の長伐期で育てていけば、半世紀先には、今までの大径木ならではの木取りによる製材も可能です。今はそのための大事なつなぎの時期なのです。
今、山持ちは経営意欲を失い、いい材をこれから出していくために必要な手入れもできないでいますし、山林労働に携わる人たちも高齢化しており、次の世代が育っていません。転換期は概して苦しいもの。このトンネルをなんとか抜ければ、次の時代を迎えることはできます。山で木は育ってくれているのですから。 |
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