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米代川流域の歴史  

たくさんの人やエネルギーが
人を殺すために投入された、戦争。
杉もその例外ではありませんでした。
無尽蔵かのように思われた森林資源も
ゆっくりと枯渇しはじめます 。
 
 


 不景気に続いて、昭和6年の満州事変をきっかけに、長い戦争が始まりました。昭和12年の日中戦争勃発時には、国家予算の4分の3が軍事費にあたられるほど、国力が戦争に集結されました。同じ頃「国家総動員法」ができ、人も資源も、戦争へと駆り出されました。戦争には多くの船や燃料が要る、という国の要求に応えて 、天然杉がどんどん伐られました。1年で普通に使う3倍ほどの量というペースで、天然杉はなくなっていったのです。 しかも、この頃、植林はほとんどされていませんでした・・・。
・天然杉の伐採量の推移についてはこちらへ。


 
戦時中は女たちももんぺ姿で、山で力仕事をした。太い丸太を運び出している  
   
 
  終戦末期には金属がなくなり、木製の飛行機まで作っていた。秋木の職人が作った木製のプロペラ。
   





 終戦間際には、能代に松下造船の工場が作られました。流域からは杉がどんどん送られ、優秀な木挽き職人が集められました。大きな船を造る、その足場も全て5寸角という太い柱材で組み上げ、その足場と船がまるごと、2隻分も入るような大きな工場です。1300人もの人が働き、竜骨には松や欅、ほかは天然杉が使われました。

 ところが、そこでできた船は3隻が実際に使われただけで、あとは終戦の前の年に火事を出し、建造中の船も工場も全部焼けてしまいました。ものすごい量の天然杉が無駄になったわけです。(詳しくは、野添憲治著「幻の木造船」をお読みください)
 
 
終戦間際につくられた松下造船能代工場。足場もすべて天然杉で組まれていた
   
 
 
竜骨はケヤキ、それ以外には天然杉を使い、木挽きの技術の粋を集めた木造船
   
 
 
 
 
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(c)モクネット事業協同組合   最終更新日:2001.03.31
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