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二ツ井再発見  


二ツ井には、天然林・人工林、国有林・民有林と
さまざまなタイプの山林がある。
人工林はほとんど杉。
二ツ井の林材業を支えたのは、天然杉だったが、
それが今、造林杉に替わろうとしている。
 仁鮒水沢スギ植物群落保護林は
天然杉の美林と愛でられる
 
 

 
 
しーんと静かな水沢参考林。右下に、天にそびえる天然秋田杉を見上げている人の姿が見えますか?  
   
 
梢ははるかかなた。一本で住宅一戸分ぐらいの材積があるという  
   
 仁鮒から南の内川上流は、天然杉がもっとも豊富にあった地域。藩政時代から「御直山(おじきやま)」、藩直営の森として重要視されていた。 明治に入って「能代営林署仁鮒事業区」の国有林となってからも、能代の木材産業に原木を供給、かなりの林業収入をあげていた。二ッ井町に合併されるまで仁鮒から奥は「響村」という名だったが、これは木を伐る斧や鉞の響きが絶えることがない、という意味だという。 しかし、戦前から戦後にかけて伐り過ぎてしまったために、今では天然杉は町内の3カ所に参考林などとして保存されるのみとなってしまった。いずれも樹齢180年から300年の杉がまっすぐ天に向かって伸びている見事な森で、明治以降ほとんど斧が入っていないという。佐竹藩は留山制度といって伐木を厳しく制限し、計画的な伐採と植林に努めたので、このような立派な森が育ったのだ。それでも、昔を知る人は「もっとすごい天然杉林がいくらでもあった」と言う。水沢参考林(正式名称・仁鮒水沢植物群落保護林)には日本一背の高い58mの「きみまち杉」がある。



 
   まっすぐ天を指す水沢参考林の杉と、樹齢は同じ300年ほどでも、まったく対照的な雰囲気をもっているのがこの七座山の原生林の杉の巨木。まったく野生の天然更新によって育ったもので、雑木林の間にぽつぽつと生えている。ごつごつした枝が、枝振りよく、荒々しく張り出す。七座山一体が古くから神の山、修験の山であり、人の手が入らなかったことからこのような森が残った。
 
 
野生の杉。枝振りがよすぎて、真っ直ぐな材にはならない。これが本当の天然秋田杉  
   
 
 
天然更新で育つ野生の杉は日照を必要とするため、雑木の間に枝を大きく張って、点在する  
   



 
 
間伐された材が積まれている。若い山は、人の手入れが入っていくことで良材として育っていく  
   
 
この林で70-80年  
   
 天然杉を切り尽くしてしまった今、二ツ井にあるのは、明治から大正時代に造林された国有林の樹齢70-90年の中径木の杉か、戦後、それまで薪炭をとっていた広葉樹の山をこぞって杉山にした拡大造林による民有林の34年-45年の若い杉か、のどちらかである。二つの中間の時代にはほとんど植林していなかったからである。「天然秋田杉」と比べると「普通の杉」であり、これを「秋田杉」と呼んでいる。これからは「秋田杉」でどうやって生きていくかを考える時代である。

 

 
国有林と民有林の面積はほぼ半々。かつて天然杉があったエリアのほとんどは国有林にある。  
   
 町の北部、種梅川源流の標高350m〜700mの地域には、天然のブナ林が広がっており、その北部は白神山地世界遺産地域に隣接している。国有林であるこの地域の一部は、「ふたつい郷土の森」に指定され、原生林の自然を体験学習などできる場として利用されている。


 
たくさんのいのちと水源を育む白神のブナ林  
   
 
 
白神郷土の森の休憩舎。モクネットの材も使われている  
   
 
 
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(c)モクネット事業協同組合   最終更新日:2001.03.31
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