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白神森林組合二ツ井支所佐藤さんと秋田杉林を行く Image Photo
秋田杉の一生
手入れしてつくる、よい林
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手入れしてつくる、よい林
  植林した林は、まったく自然な状態とは違います。かなりの密度で苗木を植え、適宜間引きをしながら、よく育つ木を選んで育てていきます。畑や庭と同じで、絶えず目配りをし、適切な手入れをすることが必要なのです。ところが、「自分の山」の状態をつねに把握する、というのはなかなかむずかしいこと。木材の価格が下がって利益があがりにくかったり、山の持ち主が勤めなどで地元にいないことが多い場合であれば、なおさらです。
何十年という単位で、世代を引き継いで育てていく山林。 どういう状態を維持していけるように目配りをし、手を入れたらよいのか、佐藤さんに実際の例を引きながら教えていただきました。
 


 
  枝打ちも間伐もしていない林です。林道から奥の方は、ひょろひょろとしたいわゆる「線香林」になってしまっています。こうなってしまうと、台風や雪で細い木がやられ、それに周りの木も巻き込まれてしまいます。「ここまで来ると、通常の間伐をするとかえって危険な状態になってしまいます。一度に少しずつ、何回かに分けて間伐しながら、状態を改善することが必要です。放っておいたがために、かえって、時間も手間も相当かけないとならなくなる、人の手が入らなくなると、そういうことになってしまうんですよ。」  
       
 
     
 
  幹に、枝が抜け落ちた跡が穴になっているところがあります。「穴をほじってみると、穴が深く奥まで入り込んでいることが分かります。材にしたら、この穴の深さ分は、丸く穴があいた「抜け節」になってしまい、価値がさがってしまいます。」

「こんな風に横に枝が伸びていたら、材にした時にどうですか? 枝が成長している根元の部分が、節になってしまいますよね。さらにこれが抜け節にならないうちに、枝打ちをしましょう。」

「枝打ちをまったくしないでいると・・・下枝は枯れてはいきますが、これでは、材は節だらけですね。」

ある程度林床にまで日が射し込む林では、下草も生えてきます。それも生えないような日当たりの悪い林よりはいいのですが・・・「蔓性植物には気をつけましょう。特にこわいのは藤ヅル。杉にきつく巻き付いて幹に食い込むので、木が曲がったり、弱ったりしてしまいます。藤ほど強くはない蔓草でも、幹を覆ってしまうことで通風が悪くなり、そこから害虫や細菌が入り込んでしまう原因をつくることにもなりかねません。」
 
       
  ここはよく手入れされた林です。「うちの森林組合の作業班の人の山なんですよ」枝打ちも間伐も行き届いていて、日がきちんと入るし、木の一本一本がしっかり、のびのびと育っています。コツは、「ちょこちょこ来ては目配りをして、その時々に必要な手をかけてやること」だそうです。  
       
 
  この林、土がふかふかしていました。持ち主の方が、家でつくる米の籾殻をもってきては、まいているのだそうです。籾殻が杉の成長にいい、というデータは出ていませんが、この林が実証してくれるかもしれませんね。  
       
手入れが充分にされるために大切な条件のひとつとして、林道の整備があげられます。「立派な林道が一本通っている、というより、細い林道でも、縦横無尽に張り巡らされている方が、すみずみまで手入れが行き届いていいのです」と佐藤さんは言います。
   
     
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(c)モクネット事業協同組合   最終更新日:2002.02.01
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