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モクネットのネットワークから生まれた杉樹皮断熱材 フォレストボード photo
再利用率の低い樹皮をなんとかしたい
「フォレストボード」の誕生
自然な家づくりのための断熱材
建設リサイクル法と住まい手の責任
自然な家づくりのための断熱材
  [木材をつくるために棄てられてきた樹皮が、断熱材として生きる!]
  白神フォレストコーポレーションにある、モクネット材のストックヤード
    今まで、断熱材というと、ガラス繊維や発泡プラスチックといった、土に還らない素材が主流でした。ガラスを溶かしたり、石油からプラスチックをつくったりと、製造過程でも大きなエネルギーを使います。また、化学物質を使っているため、シックハウス症候群の原因になることもあり、環境負荷の少ない、健康にいい家づくりに取り組む人たちにとっては、「何を使って、断熱するのか?」は頭を悩ませてきた問題でした。
この問題を解決する具体策として、自然な家づくりをする人たちにこそ、フォレストボードを提案していきたい、というのが、白神フォレストコーポレーションの願いでした。
 
     
  [自然素材の断熱材にもいろいろある]
 
施工写真

施工写真
  フォレストボード施工写真。現場は秋田県八森町。床に20mmのフォレストボードを2重に敷きこみ、40mmの断熱層とした。十分にあたたかい。
  さて、フォレストボード以外に、自然素材からできた、土に還る断熱材がまったくないわけではありません。断熱材全体からみれば、比率としては小さいし、断熱性能としても発泡プラスチック系などには及ばないものの、環境や健康に配慮しながら断熱材を選ぶことも少しずつできるようになってきています。
まず、新聞古紙からつくる「セルローズファイバー」による断熱材。木からできた紙を原料としているのですから、一種の木質繊維です。ただ、厳密にいえば、新聞紙には化学インキが使われていますから、完全な自然素材とは言えません。ほかには、北欧やドイツなど環境先進国では、羊毛や麻、炭化コルクといった自然素材の断熱材が出てきています。ただし、日本で使うことを考えると、海外からの輸入品となり、素材そのものは自然であっても、輸送にかかるエネルギーなどまで考えると、ほんとうに環境のためにいいのか、疑問が残ります。
その点「フォレストボード」の素材は、杉樹皮が半分、端材からつくったバージンパルプが半分、そして糊はとうもろこしからつくるコーンスターチですから、自然素材です。また、国産材利用なので、輸送エネルギーも少なくて済みます。
 
     
  [フォレストボードを使うことが山を守ることにつながります]
    モクネットに杉材を頼めば、材はストックヤードである白神フォレストコーポレーションから発送されます。同じ白神フォレストコーポレーションから、その杉材をつくる過程で今までは棄てられていた杉樹皮の断熱材も送られてくるのです。製材過程で必ず出る樹皮が「フォレストボード」に生まれ変わり、住宅用の断熱材として、材木といっしょに家づくりの現場にやってくる、というのは、資源循環の面からみても、かなり明快で、理想的な形といえるのではないでしょうか。
「住まい手が木の家に住むことで、山や木材産業を支えることにも貢献する」というモクネットのネットワークの精神からすると、とても気持ちよく使える断熱材ですよね。
 
   

長谷川敬アトリエ
長谷川敬所長のお話
木組み、自然素材の家を設計していますが、いつも断熱材をどうしようか、ということで悩んできたんですよ。出回っているのは自然素材でないものがほとんどですからね。樹皮でつくった断熱材ができたということですが、木の家づくりをするには、とてもいいですね。画期的です。コストや性能が折り合えば、使っていきたいですね。 
 
   
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