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野添憲治先生インタビュー
(後編)> 4.野添憲治の提案2:山林の所有権と使用権を分けて考えては?
今、民有林で問題になっているのは、みんな山に入らないもんで、どこがどこのうちの山なのか、持っている本人が分からないっていう例が多いっていうことだな。特に東京に出ていってる山もちなんかは全く分からない。間伐するんでも、誰のか分からなければ、森林組合としても号令をかけられない状態があって、なかなか進まない。いっそ全部取り上げてしまえば、というわけにはいかないから、せめて、所有権と利用権を分離するといいんだよな。利用権を森林組合に移してくれ、ということで、間伐するかどうかは森林組合に任せる。いちいちお伺いは立てない。その代わり間伐していくらか出れば、所有者に還元する。山の持ち分だけでもいくらか税金は払っているだろうから、なにがしかは戻らないとね。でも、そういう風にしていけば、大分やりやすくなるんでないかな。地域の山を、まとまりとしてどうしていけばいいかという計画をしやすくなる。もう時代はそこまで来てる、と思いますよ。そういう提案はまだ出てないの。そうなってくればかなりやれるんだよな。
加藤:まず林界をはっきりさせた上で、その利用権を森林組合に持たせる。そして、民有林・公有林・国有林、と細かに分かれている山を、二ッ井なら二ッ井、能代なら能代っていうひとつの行政区域はひとつの林業として捉えていけるようになっていくといいな、と思っています。広域合併もしたことだしね、森林組合も。そうしないと、森林組合主導で何かしよう、としてもお互いに足の引っ張り合うような状況で、よくないんだよな。
----モクネットのWebサイト制作にあたって、どこが国有林かどこが民有林か色塗りしようとしたんだけれど、それがいっしょにのっている地図がどこにもなくて、苦労しました。民有林のは秋田県の林務部からもらってきて、国有林のは営林署からもらってきて、それぞれ色塗りしたの重ねてやっとできたんですよね。
同じ秋田県の山林なのに、いっしょに載っている地図がないなんて不思議だよな。でもこうやって改めて見ると、国有林ばっかりの仁鮒沢との民有林が強い梅内沢と対照がはっきりするよな。家の裏が薪炭の里山だったか、秋田藩以来のスギの植林だったか、という歴史が分かる。田代のあたりは部落のまわりちょこっとだけ民有林があるだけ。結局がっちり里山を守って国に取られなかった梅内の方が、長い目で見たら豊か。国有林に編入されたところは、秋田杉がいい時は外からも人が入ってくるぐらいだったけれど、結果的に秋田杉ダメになったら苦しい。
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(c)モクネット事業協同組合 最終更新日:2001.11.01