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top > 野添憲治先生インタビュー(前編)> 5.まずは里山で遊ぶ楽しさ知ることからだよ

モクネット9月号
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1.金なんかなくたって、里山で事足りてたよ
2.里山が忘れられてきたんだよな、この40年で
3.機械に頼って、人がアタマはたらかせなくなった
4.次の世代に、つないでいかなきゃな
  5.まずは里山で遊ぶ楽しさ知ることからだよ
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取り戻そうよ、里山と人とのいい関係
 
まずは里山で遊ぶ楽しさ知ることからだよ


  大事なのはね、里山を守らなきゃいけないんだっていう以前に、里山で遊ぶ楽しさを知るっていうことだよね。今の「森を守ろう!」っていう人たちが植林はだめだ、ブナの原生林は素晴らしい、ってなりがちなのは、あんまり野山で遊んだことないからじゃないかな。もちろん高い山に登るのもいいんだけど、昔から人が感じていた自然のありがたさっていうのは、レジャーとか観光でなく、生活そのものの中にあったんだよな。こんどモクネットの加藤さんたちが梅内に借りようとしている茅葺きの民家、そういう体験の場として、いいと思いますね。
 
 
  



 写真・イラスト:持留和也
 
 
加藤:まず二ッ井の人がたも里山の生活さ知らないもんな。里地ネットワークと組んで、地元の小学生ができるようなこと考えてます。こどもが来れば親もついてくるからね。

それはいいね。ヨーロッパなんかだと、小中学生が親から離れて夏、山村で暮らすカリキュラムがあるよね。日本は修学旅行だけだもんな、いっぱいお小遣いもらってな。国が最近しきりに言っている軍隊的な集団生活じゃなくて、山村の暮らしを知ることで、むしろ日本はなくても地球があればいいや、ってなっていくといいやね。

---- 自分がいるところを深く愛せることが、地球全体を愛することにつながる・・・。

でもな、今はかわいそうなんだよな。うさぎなんか狩猟免許ないと獲らせねもんな。昔は、雪の山に足跡見つければ、きっとここに帰ってくるから、罠、仕掛けておこうって。戻ってみて逃げられてると悔しくてな。川も今はみんなコンクリートで護岸されてて魚釣れないけど、昔は堤防がなくて低い土手だったから、冬になると雪で川が狭くなってね、魚が岸に寄ってきたとこに、融けない雪ぶちこんで、そうすると表面に浮いてきてね、そこをすっと捕まえる。「じゃがけ」っていってな。またおいしんだ!冬の魚は身が締まってて。そういう楽しい遊びが今しにくいでしょ?方法も知らないかしね。だから里山の必要性は言っても、よろこびっていうのは味わってないんだよな。

---- そういうよろこびがあって、里山の大切さを知るんですね。

今ほんとに危機に瀕してるのは里山なんだ。普通の裏山。世界遺産といってブナ大切にするのもいいんだけど、まずは裏にある間伐されてないスギ山をなんとかところからはじまらないといけないんだよな。ブナが好き、っていうことが山のことに取り組むきっかけになるんなら、いいんだけど、とにかく「植林がいけない、ブナはいい」っていうんじゃだめなんだな。

---- 登山口までバスや車で行けるようになったっていうこともあるんじゃないですか?東北の山は、登山口からあとわりとすぐにブナっていうところが多いから。

んだ。昔は延々退屈なスギ林歩いて、やっとこさブナの山に入ったもんだ。最初草原歩いて、ススキ生えてるところ歩いて、へびなんか出てびっくりしたり、ススキとって好きな女性の首んとこくすぐれば「キャー」なんて言われて、それから雑木林入って、スギ林に入って、やっとブナ林に入って「うわー」って感動するんだよな。そういうありがたみがないとな。

加藤:紅葉の季節には白神に来るので二ッ井を訪れる人も多いけれど、まずスギ山見せてから連れて行くようにしてますよ。スギ一色のほの暗いところからブナ林の色鮮やかな世界にひらけていく。どっちも知るってことが大切なんだよな。

 
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(c)モクネット事業協同組合   最終更新日:2001.09.01
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