上の階層へ戻る 前のページへ 次のページへ
top > 野添憲治先生インタビュー(前編)> 4.次の世代に、つないでいかなきゃな

モクネット9月号
9月号TOP
1.金なんかなくたって、里山で事足りてたよ
2.里山が忘れられてきたんだよな、この40年で
3.機械に頼って、人がアタマはたらかせなくなった
  4.次の世代に、つないでいかなきゃな
5.まずは里山で遊ぶ楽しさ知ることからだよ
photo

取り戻そうよ、里山と人とのいい関係
 
次の世代に、つないでいかなきゃな


  ぼくの仕事としてね、自分の世代で失ったものをはっきりさせて、ここはこういう形で失ったんだと、だからここをこう取り戻していけば、お金がなければ暮らせないようなんじゃない豊かな生活が、またできるよ、ってことを伝えていかなきゃな、と思うんだよな。なにしろ日本人の考え方が変わっちゃったんだから、そこから直していかないとね。

---- 里山のくらしを経験してない世代に、お金を多く使う生活じゃない、季節や自然に沿った暮らしを志向している人もいます。思い切って田舎に暮らしてみようか、とかね。こどもをもってすぐの家族に多いです。自分たちのくらしをなんとかしていこうと考えるのは。やっぱり、次の世代のことを考えるようになるんですよね、このままでいいのかなって 。
 
 





 
 
 
そういう人がいるとなると、受け入れが大事だよな。山形の高畠町には星寛治っていうすばらしい男がいてね。あるよ、そうやって都会の人たちを受け入れてるところが。やるといいんだよな、秋田でも。まずは、空いている民家でも学校統合で廃校になった校舎とか提供して、そこで暮らさせてみると。はじめは3ヶ月なりからはじめて、延長しながらね。そこで大事なのは暮らしの面倒見たり相談にのったりする人たちのあったかい雰囲気をつくることだな。秋田県の場合「なんだあいさつもしないで、おれの分の山菜もとっていった」なんて、きびしいからね、よそ者に。秋田は冬を越すのが容易じゃないから、東京で暮らしている人がいきなりは無理なんだよ。私が世話した何人かも、一冬我慢して、春には逃げでくの。こそーっといなくなって、あとからハガキ寄越すんだよね。「あなたのところでは暮らしていけません」って。地元に親身になって面倒見る人があればなあ。はじめは一人でやっていくなんて無理なんだから。

---- 失われていったものをかろうじて知っている世代と、そういう豊かな暮らしがあったらしい、それを継いでいきたい世代とが手をつないで、智恵を伝えていくことですよね。間に一世代入っちゃうと、すっかりなくなっちゃいますものね。

そうだよな。つないでかないとな。私含めて、今の60代、70代はまだそういう生活経験もっていますんでね、まだ、そういう山村の暮らしをそういう人から教えてもらいながら、全部それを昔のようにやれっていくっていうんじゃなくて、それを聞きながらうまく利用できることは引き継いでいってもらえればね。
 
次のページへ >>  
       


  今月のTOP | 1 | 2 | 3 | 4 | 5  
 
 
0: top 1: 今、山はどうなっているの? | 2: 二ツ井再発見 | 3: 米代川流域の歴史
4: いのちはめぐる | 5: 未来への構想 | 6: そしてモクネット

(c)モクネット事業協同組合   最終更新日:2001.09.01
上の階層へ戻る 前のページへ 次のページへ

町のビジョン 商工会のビジョン