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01年7月号 まちのこれからは? 県と町と商工会のビジョンの話
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野添憲治先生インタビュー(前編)
> 1.金なんかなくたって、里山で事足りてたよ
山を守るとか回復するとかっていうけどね、山っていってもひとつじゃないんだよな。人間のくらしと密接に結びついた里山があって、その奥にスギなんかが植えれられている植林の山があって、その奥にほんとうの深山幽谷があって、というのが本来の姿で、昔は里山は実によく活用されていた。ところがその身近だった里山に入っていこうとする者がなくなってしまった。これが一番大きな欠陥だと思うんだよね。山を回復するためには、木だけ見ていないで、人間と里山の関係を復活させないとだめなんだよな。ところであなたは里山っていうとどういうところを思い浮かべますか?
---- 家の庭からの延長で、すぐ近くにはりんごとかゆずとかあって
ゆずか。関西だね。
---- スミマセン。柿にしときます。桐の木があってお嫁入りするときのタンスの材をとったり、もうちょっと奥に行けばよもぎ摘んだり、栗拾ったり柿とったり、ナラとかクヌギから薪とったり、草っぱらの草刈って屋根にしたり馬小屋に入れたり。いろんな用を済ませていたところですよね。しかもタダで。
その通りだよな。私は、7人兄弟の長男で、初恋の人に裏切られて村を出た28まで、里山で暮らしていました。
---- なんかロマンチックですね。
いや、私にとってはロマンチックどころか腹のへそが煮えくりかえるようなことだったけどね。で、山村の暮らしっていうのは農業だけで暮らしていける人はごくわずか。うちも小作だし、3反歩しかなくて、暮らせないわけでね、で、春の田植えと秋の稲刈り以外は山に出稼ぎ。金はいつもなくてひいひいしてましたね、豊かってほどのもんじゃないんだ。だからといって一家離散しなきゃいけないほど困ったわけでもないな。燃料にする薪も山にあるし、果物、山菜、きのこなどいろんなものもらって食べて、草を刈っては堆肥にして、屋根葺いて。こどもたちは里山に入って遊んで。遊んで獲った魚がごちそうになるしね。いろんな恵みをくれていたんだよな、里山が。私は60代だけど、そんな生き生きした場所でしたよ。私の子ども時分の山村は。
---- 今の世の中はお金がなければ生きていけないくらしだけれど、里山のくらしってあまり現金を使わずに、自然の恵みを少しずつ季節ごとにいただいて、つつましくというのであればそれで暮らしていける、というイメージがあります。
まさに、その通りなんだよな。
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(c)モクネット事業協同組合 最終更新日:2001.09.01