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柱となるのは「きみまちハウス」と「木質エネルギー」
まちづくりには「総合性」が大事です。ものが動く、しくみができる、くらしが豊かになる、産業が栄える、というように、なりわい全体が活性化していかなければなりません。商工会の工業振興ビジョンでも、工業だけでは考えていません。ある特定の業界だけではなく、町の全ての人が関わって、その結果として「佳い」くらしになることをめざしています。
工業振興ビジョンでは「まちづくり塾」をベースにして、産業をおこしていこうという目標を掲げました。それは二ッ井の歴史に根ざしていて、30年ぐらいたっても持続しているようなものでなければならない。そうして考えた二つの柱が「きみまちハウス建設産業」と「木質エネルギー産業」です。
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二ツ井町の木質エネルギー導入構想。
クリックすると、全体が見えます。 |
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(1)「きみまちハウス」で環境保全型総合建設産業をおこす
「きみまちハウス」は山から消費者に至るまで循環する総合建設産業の象徴です。地元の木を使い、地元の設計士、地元の職人が、昔ながらの造り方で、地元の人が住む家や公共施設をつくる。それがよい、ということで、他へも波及していく。そうなっていくといいですね。
「きみまちハウス」はなにも住宅に限ったことではありません。ほかの地場産業との結びつきを考えていくことも大事です。二ッ井の場合、農業は大事な産業です。今、地場の農産物を扱っている直販の店として「大地の館」がありますが、まずはあそこを「きみまちハウス仕様店舗」に改装できないか。車で来る人のための駐車場などのアクセスもあれば、人は集まってきます。そこがきみまちハウスの展示館でもあり、そこで地元特産の農産物が売られている、という風にみんなが力を合わせていけるでしょう。産直はあっちこっちで成功しています。さらにそれを、地域の特徴ある建物で展開すれば、これは二ッ井としての「地元らしさ」の発信源になるのではないでしょうか。
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これが木質ペレット。
樹皮や間伐材の有効利用で作る。 |
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(2)町のエネルギーを木質で自給しよう
木質エネルギー利用は、昔の二ッ井でやっていたことです。たとえば、江戸時代に最先端の製錬技術をもっていた「加護山精錬所」。あれは、背後に豊かな森林があり、薪炭を供給できていたからこそ成り立っていました。これを新たに素朴な形で再生させるのが木質エネルギービジョンですね。間伐材・廃材・樹皮を集め、工場でペレットにする。エネルギー産業としては二ッ井町だけでなく、広域で考えていかないと実現出来ないでしょう。それをリードしていくようになるといいですね。
町全体を木質エネルギーで自給するモデル地域にするには、人口12000人という二ッ井は適正規模です。その町に行けば、どこの家でもペレットストーブが焚かれて、工場ではペレットや木っ端を燃してガス化発電が行われ動力源になり、その余熱が木材を乾燥している。ペレットは町のどこの燃料店でも買えるし、配達もしてくれる。燃え残った灰は農協に回収されてパックになり、果樹園や雑木林で地力をつけるために使われる。ペレットストーブも二ッ井製のものがある。
そうした町全体でトータルなしくみを作り、徹底させるのです。「わが町を見てください。このようにして化石燃料から自立することができました」と言えるような町にするのです。すばらしい町おこしです。競合する既存の経済勢力や商売はまだないから、そうむずかしいことではないでしょう。むしろ大きいのは「意識の壁」で、このような取り組みの方向に向けるかどうかでしょうね。
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